予防とケア
予防について、学会のQ&Aには足・靴・部屋に分けた具体的な説明があります。ここではその記述をそのまま整理します。
足のケア
- 白癬菌が皮膚表面に付着しても、24時間以内に足をきれいに洗えば感染を防ぐことができる(傷があると12時間で感染するというデータがある)。
- 角質をむしったり、軽石などで擦りすぎて角層に傷がつくと、かえって足白癬になりやすくなる。ゴシゴシ洗いは禁物。
- 石鹸をよく泡立て、なでるように洗う。
靴のケア
- 洗える靴は可能な限り頻回に洗い、しっかり乾燥させる。水でゆすいだだけでは靴の中の菌は除去しきれない。
- 何足か用意して、毎日同じ靴を履かないようにする。
- 洗えない革靴などは中を雑巾で拭き取り、その後しっかり乾燥させる。
- 長靴・安全靴など長時間履く靴や足に合わない靴は、むれて擦れるため足白癬・爪白癬の難治化の要因になる。足によく合った靴を選ぶ。
- サンダルは足の湿度を下げられるので、可能なら履き替える。ただしイボイボのついたいわゆる健康サンダルは避ける。
部屋のケア
学会はまず「家庭内に白癬患者がいなければ、以下のケアは不必要です」と断っている。患者がいる家庭でのケアとして挙げられているのは次である。[3]
- タオルやマットは洗濯する(通常の洗濯で十分)。洗えないものは濡れた雑巾で水拭きし、しっかり乾燥させる。
- 床・畳は掃除機をかける、水拭きする、掃き出すなどで除菌を図る。
- 白癬菌は髪の毛やホコリ・垢とともに部屋の隅などに残る可能性がある。垢と一緒だと1年以上生き続けるので、ゴミがたまりやすいところも掃除する。
- ペットの毛にも白癬菌が付着していることがあるため、毛を除くように丹念に掃除をしておくとよい。
家庭内に持ち込まない
- 銭湯・サウナ・共用シャワールームなど大勢が裸足で使う場所では、足ふきマットや床からほぼ100%白癬菌が分離される。施設を利用するかぎり足底に菌が付着することは避けられない。
- 入浴後はきちんと水気をふき取り、足を乾いたタオルなどで拭いてから靴下・靴を履く。乾いたタオルで拭くだけで付着した菌量を随分減らせるデータがある。
- 風呂上がりにすぐ靴下・靴を履いて帰ると家に持ち帰る可能性があるため、帰宅後に足を乾いたタオルなどで拭き取る。
- 入浴後に抗真菌薬を足の指の間から足の裏全体につけるのも有効。
ただし、予防目的で抗真菌薬を処方することは保険では認められていないため、薬局で買った市販薬を使うことになる。[5][6]
このページの出典
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q25 足白癬にならないための足のケアは?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q25.html(2026-10-10 確認) - 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q26 足白癬にならないための靴のケアは?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q26.html(2026-10-10 確認) - 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q27 足白癬にならないための部屋のケアは?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q27.html(2026-10-10 確認) - 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q28 家庭内に白癬菌を持ち込まないようにするには?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q28.html(2026-10-10 確認) - 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q24 足白癬にならないようにするためには?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q24.html(2026-10-10 確認) - 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)」 Q21 市販の水虫薬は病院でもらう薬とどこが違うのですか?
https://qa.dermatol.or.jp/qa10/q21.html(2026-10-10 確認)